若者に選ばれない猟友会

3月の一般質問、補足説明ですが、次は猟友会についてです
郡上の猟友会ですが、現在、会員数が約300名います そのうち60代が約70名、70代以上が約120名です 実に3分の2が既に高齢者なんです
このままでは、あと数年で会員数は過半数を割り込むかもしれません
そうなると、自治体と同じですね、これは 財源が大幅に減ります 人もいなくなるし、活動するためのリソースがない、という状態に突入します
まあ、これは本当に消滅するかもしれないという状況なんですね
ところが、一方で郡上の若手のハンターの人たちというのは、全国的には有名なんです
狩猟系の雑誌や実用書ですが、郡上の若手ハンターの人たちがしばしば登場します
漫画の中の登場人物になっている人までいます
SNSなどオンラインコミュニティにおいても、多くの方々が活躍されています
俳優、モデルの東出昌大さんがハンターに転身し注目されるなど「狩猟」というものに対する世の中の一般的なイメージも様変わりしました
今や若者にとって「狩猟」は音楽やアート、ゲームやファッションと肩を並べる「自己表現」や「自分探し」であり、「ライフスタイル」であり、「コミュニケーション」のひとつです
そうした中で、郡上はハンターを目指す若者からは一目置かれているのです
つまり、猟友会は消えそうなんですが、一方で、若い人たちは郡上と狩猟でめちゃ盛り上がってるのですね
このような二極化が進んでいることは、猟友会の年配の方々は知っておいででしょうか
若者に郡上が選ばれるようになった これは非常に喜ばしいことですよね
でも猟友会には若者は来ないんです なぜでしょう
実は郡上の猟友会に40代以下は70名ほど存在していますが、集会には顔を出しませんよね なぜでしょうか
これは言い方を変えると、若者に郡上は選ばれてるけど、猟友会は選ばれてないということです
全国的にそうなんですが、猟友会に若者がいまひとつ馴染めない問題があります
やはり猟友会は古い組織で、支部ごとにローカルルールや、前時代的な価値観が未だ存在しています
ローカルルールで有名なものは「なわばり」問題や「3年縛り」です
例えば「3年縛り」とは「入隊後3年しないと有害隊員に任命してもらえない」というルールですが、地域の権力者に認められる必要がありますから、3年後に本当に任命されるかというと、そこは必ずしもそうでないのです
実に理不尽な現実と向き合うことになります
他にも「有害駆除では罠禁止」とか、本当に意味がよくわからないというか、変なルールは数多くあります
せっかく若い人が狩猟やりたくて移住しても、理不尽なルールばかりで、自由に狩猟させてもらえなかったらショックを受けますよね なんのために移住したんだということになります
これで「猟友会には若者が来ない」「地域に若者がいつかないなんて」言ってたら、当たり前だと思います 来るわけないでしょう
若者が居難いと感じる猟友会が若者に選ばれるわけがないでしょう
郡上の猟友会では若手の有志が集い勉強会を開いています
そこでは「支部ごとに規約が違う」という驚くべきことが判明しています
郡上の猟友会は七か町村が合併された時、ひとつの猟友会に統合されたわけではなく、各町村ごとの猟友会に加えて「郡上市猟友会」という「もうひとつの支部」が加えられただけ…という状態なのです
私も聞いてびっくりしましたが、制度上は別々の規約を有しているわけですから、確かにひとつのまとまった組織とは言い難いのですね
だからそれぞれに異なる内規を持っているし、それぞれに会長がいたりしています
それで全体的にガバナンスみたいなものも非常に希薄なんですね
言ってみれば、各支部バラバラで、未だ旧七か町村時代のままなんですよ
世代間の価値観の問題、旧制度の問題、高齢化、人口減少、人手不足…地域バラバラ…
うーん、これは、まるで郡上市の縮図のようでもありますね
現在、猟友会は色々な意味で節目を迎えようとしています
例えば、法人格を持ったりとか、指定管理者制度により猟友会とは別の団体を起こすとか、オルタナティブな動きもあります
郡上市の猟友会においても、早急に世代交代と構造改革、そして組織力強化が必要な時期です
いい方向へ転じるよう私も尽力したいと考えています