第二、第三の山川さん、小森さんが必要です~郡上グリーンプロジェクト

24:57~ 郡上グリーンプロジェクトについて 
30:17~ グリーンプロジェクト市長答弁

一般質問の補足、さいごに「郡上グリーンプロジェクト」予算3億円についてです
まさに本年度予算の目玉事業であり個人的にも注目しているところです

ところで「生態系サービス」という概念について少し説明しておきたいと思ます
SDGsといった用語と共に昨今よく聞かれるようになりました

「生態系サービス」(Ecosystem Services)とは、人類が生物多様性・生態系から得ている様々な利益、恩恵のことです
我々は食料、水、空気といった物質的な恵みだけでなく、気候の安定、自然災害の緩和、文化的な価値やイマジネーションなど、多岐にわたる活動リソースを自然から汲み取っているわけですが、そのためには健全で多様な生態系が機能しなければなりません

私たちの生存と豊かな生活に不可欠なものが「生態系サービス」であり、そうすると次段においていかにしたら機能の高い生態系を実現し維持し得るか?ということが課題となるわけです

こうした考え方は「森林資源の活用」といった場面でも有用になります
例えば郡上の森林の生態系サービスを高めるとどんなメリットがあるでしょうか
同じ材木でも生態系サービスの高い森林から得られる資源には高い付加価値が付きます
SDGsにおける一種のブランディングが可能になるわけです

しかし、どうしたら森林の生態系サービズを高めていけばいいのでしょうか
そのためには、高い知性と技術、強い理念を持った積極的に森林に関与していく必要があるでしょう

この山はこうするんだ 100年後にはこうなるんだ
というように明確な、強い意志で、まさに人の手で「森林を創っていく」というような事業を展開していかねばなりません

ではさらにです そのためには何が必要となってくるでしょうか

「人」です 最後は「人」に行き着くと思うのです
郡上のような中山間地域における「まちづくり」というのは、事実上「山づくり」であり「川づくり」だと私は考えていますが、最終的にはそれは「人づくり」に行き着くと考えています
グリーンプロジェクトの本質的な問題もここにあると考えています
つまり、人材の確保や育成といった問題に重点を置くべきだと思うのです

森林資源を活用するためのスペシャリストとして、フォレスター、インストラクター、インタープリターといった存在も注目されるようになりました
これはまさに高機能な生態系を創り上げるために昨今、必要視されているわけです
そういうスペシャリストを郡上で育て、郡上で働いてもらう、あるいは郡上に来てもらって活躍してもらう
そういう流れは、もうあるとは思いますが、今後はもっともっと強化していくべきだと考えています

またこの話は林務課だけの話に終わらないでしょう
なぜならば「まちづくり」というのは、観光、教育、産業、雇用、エネルギーなど、様々な分野を横断する総合的なプランでなければならないからです

それぞれの分野にプロフェッショナルな人材がたくさん集い、濃厚な文化と闊達な議論の場が郡上に生まれて初めて郡上の山が動くんだと思います

郡上には「森林マネジメント協議会」あり、ここにまず大きく予算がついて各事業をマネジメントしていきます
これに加えて森林(もり)づくり推進会議ですね 森マネが手足なら、森づくり会議は頭脳ですね
かつては山川市長も関わっておられましたが、今は市長となられ立場は変わりました
小森胤樹(つぐぎ)氏は今も関わっておられますが、氏も活動のフェーズが変わってきました

郡上は第二、第三の山川さん、小森さんを創っていくべき時だと思っています
それも一人や二人じゃない 何十人 いや何百人と必要です

一般質問では、グリーンプロジェクトで特に人材育成、雇用創出において、どんな取り組みをするのか
その意気込み、計画について市長に説明を求めています

※一般質問は郡上ケーブルTV4月17日(木)サブチャンネル午前9時~、メインチャンネル午後6時から放映されます みずのは5人目です 再放送は23日サブチャン午前9時~です

参考文献

郡上山づくり構想

※図解 岐阜県森林・林業統計書 令和5年度郡上山づくり構想に基づく施策の実施状況報告書より

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