映画
「重ねる」~フィルムの中を生きる
2024年11月5日
去る11月3日、和良町民センターにて試写会が行われた同作品においては既にオンライン上で話題となっている。なかなかの好評ぶりだが、個人的には観終わってかなり違和感というか、残尿感があった。
「個人的には」と前置きしたが、そう感じたのはおそらく私だけに留まらないはずである。この映画は思わぬ顛末を唐突に迎え、しかもエンドロール後、これまた謎めいたカットで終わるのである。「なんだ、これは…」その時、会場には文字通り人々の「どよめき」が起きたほどである。
SDGsの課題、あるいはサブカルと資本主義について~映画『もったいないキッチン』
2024年3月16日
本作の良さは、二人の活動が、ゴミの再利用だったり、理想論の啓蒙活動に留まらなかったことだと思われる。
きっかけは「もったいない」という社会への関心だ。
だが、いつしか彼らの旅は、創作性のある現代の食文化の探求となり、暮らしや生活、人と人との出会いや繋がりを問い直す高みへと達していく。その様にはやはり感動してしまう。