白い風が吹く~「白鳥広報」とまちの問題

白鳥町の広報として市民に有益な情報をお届けする「白鳥広報」ができた。
できたと言うか、むしろ今までなかったのが不思議というか。これは、本来は、地域協議会や振興事務所、観光協会の役目のはずだが、この際はっきり言った方がいいと思うので言うが、白鳥町においては、こうした公的機関がほとんど機能して来なかったという問題がある。
(あるいは機能していたが、ある時期から停滞し、やがて機能不全に陥ったのかもしれないが…)

実は、昨年、議員になって総務委員会で他のエリアの振興事務所、また地域協議会のあり方を視察で見てまわった。それ以外にも度々市民グループや活動されている人たちの姿を間近で見ることになった。

うすうす判っていたことだが、そこで私は白鳥地区に対するある危機感を確信したものだった。
周辺エリアの協議会では若手の市民グループ、振興勢力を巻き込んだ世代交代に乗り出しているか、あるいはほぼ成功しているのである。
高鷲、美並などが好例だが、集会を傍聴すると意思決定会議においても若手が億面なく意見を言っているし、部会では大学のゼミや、都市部の情報産業系の会社でよく見られるような、ディスカッションやブレインストーミングの意見交換など非常に活発で、熱気に溢れていた。しかも上手なのである、これが。ワークショップなどコーチング系の会議もやっている。

もう、会議の様子だけでも、活動内容が子どもと大人くらいレベルが違う。絶望的な差が開いている。これに白鳥の関係筋の人は気付いているのだろうか。
白鳥というと、八幡に次いで人口の多い地区(令和2年国税調査、八幡約12500、白鳥約10400、大和約6100)なのである。それが一体どういうことなのだろうか。
私の見立てだと、人口の集中する八幡、白鳥、大和などの中心エリアにおける協議会、関連筋が弱体化していく一方で、人口減少や限界化に晒されている周辺エリアのそれらは意識が高く、若者や移住者に寛容で、ドラスティックな変化を遂げているようだった。言ってみればドーナツ現象のようなものが起きている。

「白鳥広報」は、白鳥で立ち上がった市民グループ「SHIRO」の人たちが運営するようだ。
白鳥において本来は公益的な目的で設立されたいくつかの任意団体と人間関係、そのパースペクティブをSHIROの人たちが正直どう感じているのか、私はこの問題について直接彼らと話した事はない…。
しかし、彼らなりに何かを感じ取っているに違いないと信じている。
本当なら既に彼らになんらかの形で活躍の場が与えられていなければいけないと思うし、世代を繋ぐ人たちのサポートも受けてないとおかしいのである。
失われた時代、空白の世代。ある種の孤独とディスコミュニケーションが支配するこの地に吹いた芽が私にはとても尊く感じる。

新しいこの白い風を私は見守って行きたい。

白い風が吹く~「白鳥広報」とまちの問題” に対して1件のコメントがあります。

  1. 真哉 前田 より:

    同感です!

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